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3年目の看護師です。救急のある病院に再就職してもいいか不安です。

公開日:2020年8月28日
最終更新日:2020年8月28日
(変更日:2020年9月29日) ※

Yさん (女性) からのお悩み

3年目の看護師です。

私は新卒で療養病棟に配属になりましたが1年くらいで人間関係が原因で辞めてしまい、現在透析クリニックで勤務中です。

しかし、救急や病棟にも興味があります。

3年目ですが知識や経験はほとんどありません。そんな中、救急のある病院に再就職してもいいのかなと言う不安があり悩んでいます。

椿(ツバキ)からの回答

救急医療は幅広い。自分の目指すところと、病院が求められる機能との線引きをしっかりと

看護師・椿(つばき)

Yさん、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。

【人間関係】は、どこに行っても付いてくる大きな問題

さて、Yさんのお悩み拝見しました。

「人間関係が辛くて退職」これは、看護師の世界だけではなく、どの職業でもあり得る問題かなと思います。1年くらいで辞めてしまったとのことですが、今の透析クリニックではどうですか?Yさんが満足できるような人間関係が築けていますか?

Yさんのお悩みの中からは、人間関係のどこにどのような問題があったのか?は分かりかねるのですが、たとえば

  • 看護師の平均年齢が高く、いわゆる「新人いじめ」が横行するような環境だった
  • 看護師長や先輩看護師が「気が強い」人で、彼らのいうことは絶対、恐怖政治のような環境だった
  • 周りの看護師の「新人を育てる」という意識が薄く、悩みや課題を相談できなかった

など、いくつかのパターンはあると思います。

ただですね、看護師も人間、性格や考え方は十人十色で、「ウマが合う人/合わない人」は、どの世界にもいます。また、一見するとすごく人間関係が「良い」といわれる職場でも、実際には結構な数の離職者がいるならば、お給料が安くて仕事が厳しい、人手不足で全然休みが取れないなど、何かしらの理由があるかもしれません。

もちろん、人間関係は「良い」に越したことはありませんが、Yさんの「良い」は、他の看護師にとっては「悪い」かもしれませんし、逆も然りです。人間関係が100%良いところはそうそう無いのが現実ですし、人間関係が本当に良いかどうかは、その中に入った「自分次第」でもあります。

大事なのは、「その職場環境で、自分が思い描いていた『看護』をしっかり実践できるか」です。この点、今の職場ではいかがですか?

「救急」にもいくつかのレベルがある

さて、Yさんは「救急や病棟にも興味があります」とのこと。現在は3年目だけど、病棟経験は少なく(新人で療養ですし)、救急の経験は無いけど転職ができるかどうか、という点でお悩みなのかと思います。

ここでYさんに質問です。Yさんの目指す「救急」はどのレベルですか?
「救急や病棟」と一括りにされていますが、救急にもいくつかの「レベル」というか、重症度の違い、提供する医療の違いがありますよね。分かりやすい言葉でいえば、一次(初期)救急、二次救急、三次救急の違いです。

  • 初期救急医療:比較的軽症な救急医療を提供する体制
    クリニックや自治体が整備する休日夜間急患センターなどにおいて、比較的軽症な救急患者を受け入れている(基本的に、入院はしない)
  • 二次救急医療:入院治療を必要とする救急医療を提供する体制
    いわゆる「救急指定病院」であり、休日夜間に関わらず救急車を受け入れており、救急病棟や救急外来などがある
  • 三次救急医療:救命救急医療を提供する体制
    おおよそ中規模以上の病院で、救命救急センター、ERなどが整備されており、高度かつ特殊な救急医療にも対応する

参考:厚生労働省 第15回救急・災害医療提供体制等の在り方に関する検討会 参考資料2 救急・災害医療に係る現状について

ものすごく分かりやすくいえば、初期(一次)は急患でも歩いて帰る(入院はしないのでクリニックもあり得る)、二次は入院治療を行うことができる病院、三次は救命処置をしないと命の危険がある患者さんを受け入れる病院です。このうち、Yさんが興味を抱くのはどのあたりでしょうか。

いきなり救急医療の最前線ではなく、中規模で幅広い学びを得られる病院を目指そう

日本の「病床」は、いくつかの分け方がなされています。ちょっとややこしいのですが、「機能」からみると、高度急性期、急性期、回復期、慢性期と、4つに分けられます。これらは必ずしも1つの病院で1種類の機能を持つ病床(病棟)を整備しているというわけではなく、4つ全部が混在していたり、高度急性期病棟+急性期病棟+回復期病棟という組み合わせで整備されていたりもします。さらにややこしいことに、「地域包括ケア病棟」とか「リハビリテーション病棟」などの分け方もあります。

さて、Yさんの転職先として考えた場合、椿としては「急性期病棟+回復期病棟(+慢性期病棟)」という組み合わせで病棟を整備されている病院で、200床~300床くらい規模の病院がオススメかなと思います。病棟経験が少ない、救急経験はほぼゼロなのであれば、いきなり「三次救命救急」のあるところはハードルが高いかなと。救急のエキスパートを目指して入職する新人さんもいるでしょうし、実際に救急医療に関わる認定看護師とかもたくさんいるかもしれません。その中に入ってゼロから学び直し…は、とても強いメンタルとバイタリティーを要求されるのでは?と思います。

それよりも、救急も回復期も慢性期もあってさまざまな角度からの「学び」を得られる病院、それほど大規模ではないけどその分スタッフ間の連携やコミュニケーション強化や教育体制の整備に力を入れている病院を、オススメしたいと思います。Yさんの地元にも、探せばいくつかは見つかるのではないですか?

まとめ

本当に良い転職をしたいなら、「家から近い」だけで選ぶのではなく、その病院のWebサイトなどでじっくりと下調べをして、実際に見学に行き、病院の空気を肌で感じるという努力を惜しまないことです。そして面接では、今の自分をありのままに話すこと。経験が少ないことを恥じることはありませんし、「人間関係が良いところで働きたい」ことはきちんとアピールするポイントです。

看護師3年目は、椿からすれば「まだ3年目」です。次の転職は少し時間をかけてでも、自分の目で見て肌で感じて、良い転職をしてください。椿も応援していますよ!

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