日本では、常に人員不足が指摘されている看護師業界。海外での求人・募集状況はどのようになっているのでしょうか?
海外で看護師として働くためには、国によってルールがあります。イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどでは、外国の看護師資格を所有する看護師に『登録制度』という優遇される措置があり、その国の看護師資格を発行しています。
登録制度はその国の語学力を一定基準満たし必要書類の提出するなど、国よって内容は様々です。その他の国では基本的にその国の看護師資格試験を受け、免許を取得することが必要になります。
今回は日本に隣接する中国や韓国などのアジア諸国の看護師事情について見ていきたいと思います。
韓国
韓国は、日本よりも高齢化の進行が早く、看護師不足は再重要の問題として挙げられています。ベッドに対する看護師比でみると、日本よりも1割程度低い割合になっています。
不足している原因としては、結婚・出産による離職者が多く、過酷な労働や安い給料などを理由により、再就職を希望する人が少ない事が原因と言われています。
しかし現在では、外国人看護師の採用検討も進んでいる様です。
中国
中国では、2012年時点で約7千人の看護師の欠員が埋まっていないと言われていました。
看護師不足の結果の一例として、入院した際の患者の身の回りのお世話(体拭きやトイレ)は患者の家族が行わなければいけない病院が存在するほど深刻な看護師不足に陥っています。
不足している原因としては、韓国や日本と同じ様に安い賃金での過酷な労働・ストレスと言われています。中国国内で看護師の離職者が増える一方、アメリカなど海外で活躍する看護師が増えています。
海外に出て看護師として働く
日本同様に世界の多くの国でも看護師不足が問題になっている国が多い様です。
紹介した国で、共通している主な問題としては、看護師を育成する環境が整っていないことやや過酷な労働条件が挙げられます。
最適な看護を提供する為には、まず看護師自身を大切にする環境作りが不可欠です。
日本国内だけでなく海外でチャレンジしたい!という方は、上記の国以外にも、海外からの受け入れを積極的に行っている国は多くありますので、希望する国での必要資格・条件を調べてみるといいでしょう。
おわりに
世界の看護師事情として、アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダなどの看護師事情はこちらの記事でも紹介しています。